イラストレーターのはしもとあやねです。
私はマンガ制作のお仕事をするとき、私はかならず下書きからお客さまに確認をとってもらうようにしています。
ストーリーやキャラクターたちのセリフが、お客さまの意図とマッチしているか「認識違い」が起きないようにするためです。
イラストやキャラクター制作の場合だと、「こういう意図でこういうデザインにしています」と質問用の資料をパパっと作れるのですが、
画像1枚に対する情報量の多い漫画制作の時は、質問書や修正箇所の確認資料作りに時間がかかり頭を抱えていました。。
でもメールで質問や修正箇所を伝えようとすると…「4ページ目の2コマ目の1つ目の吹き出しですが…」…のように、クイズみたいになっちゃうのはマンガ制作者あるあるですよね。
そこで見つけた便利なツールが、直感的な操作でわかりやすい資料が作れる「AUN」というWEBサービスです。
AUNはもともと、WEBサイトの指示書向けに作られたツールなのですが、キャプチャー以外にもPDFや画像も読み込めるので漫画制作にも便利!
今回はそんなAUNの使い方や、漫画制作現場での活用法をご紹介します。
Contents
AUNとは
公式サイトから引用すると「ふせん紙の感覚で、サイトや画像にメモを貼って、共有できるツール」です。
AUN[あうん]|登録不要の修正依頼・指示ツール
https://aun.tools/
これは漫画でも使えるぞ!と思って使ってみたら見事にマッチしました!
AUNの使い方
ステップ1 画像を読み込む
AUNのトップページから「すぐ使う」をクリック
画像読み込み画面の「PC内の画像」のタブを選択。
漫画の画像を読み込ませます。
ステップ2 画像にメモを書き込む
画像の読み込みが完了すると、編集画面へ。
キャプチャした画像上の、補足を入れたい箇所をドラックで囲むとテキストボックスが登場!
ここに質問や補足を書き込みます。
ドラックで番号の入れ替えもできるので整理整頓もできます。
ステップ3 メモをどんどん追加!
この調子でどんどんメモを追加!
ほかにもメモをつけたい画像があれば 右上付近にある「ページを追加」、もしくはアップロード画像下部の「+」アイコンでページを追加して書き込んでいきます。
ステップ4 名前を付けて保存して共有URLを発行
修正内容のコメントまとめ終わったら保存。
パスワードも設定できるので、関係者以外に情報が漏洩しないようにしっかり設定!
保存ボタンを押すと、共有URLと保存期間が発行されます。
メモの保存期間は無料版で7日間まで、プレミアムプランだと365日間保存可能です。
ステップ5 URLをお客様に共有!PDF書き出しもできます。
共有用のURLが表示されたら、そのURLを依頼先の方にメールでお知らせ。
PDFエクスポートもできるので、別途資料として添付もします!
WEBサービスに慣れていないお客さまもいるので、私は念のためPDFも添付しています
「ラベル機能」で修正済部分がまるわかり!
あまり知られていませんが、作成メモの右下のアイコンに触れると様々なラベルが出てきます。
指示ごとに「済」「追加修正」「保留」など、その指示の状態を示す事ができる機能です。
色々ありますが、私は「済」ラベルだけ使います。
「済」ラベルのついたメモは赤枠からグレーに変化して「あと未確認事項や修正がどれだけ残っているか」が直感的にわかりやすくなるので便利です。
【マンガを発注側するあなたにおすすめ】文言修正の指示書に
イラストレーター側はもちろん、漫画家さんに文言修正等の修正指示書を送る発注者さんにもおすすめです!
「パワポやエクセルでの修正指示作りがつらい…」という方にはぜひぜひお試しください。
【制作するあなたにおすすめ】自分用のメモにも使っています
私の場合なのですが、お客様に提出する前に客観的な視点で自分の漫画を見るために、完成後一回寝かせてます。
その際に、「ここちょっと読みづらいかな?」「こういう絵にしたほうがいいかな?」と思ったことを書く自分用のメモとしても応用して使っています。
前述でも書きましたが、メモは無料で7日間まで保存できますが、私の場合は確認期間を長めにとっている場合があるので、365日削除されないプレミアム版を使っています。
プレミアムでメモを作ると共同編集もついていて、もし相手がプレミアムに入っていなくてもメモの編集ができるので便利です~
AUN[あうん]|登録不要の修正依頼・指示ツール
https://aun.tools/