コンペで選ばれるキャラクターデザインのために気を付けていること【制作過程と一緒に】

こんにちは、イラストレーターのはしもとあやねです。
半年前からお仕事が手すきの時にはインターネットで募集されているコンペによく参加しています。

最近はしっかりと自分の強みや提案をクライアントさんにしっかりと伝えるよう努めるようにしており、コンペでの採用率がアップしてきました!
ありがたいことに、特にマスコットキャラクターと漫画のコンペの当選率が上がってきています。

今回の記事は、「キャラクターデザイン」をピックアップして、締切時間や情報制限がある中、短時間でクオリティの高いキャラクターを提案するために、
私が気を付けていることや「キャラクター制作の流れ」をまとめてみました。

①自分の絵柄が依頼内容ととマッチしているかを確認

コンペの参加基準 依頼内容に競合調査など情報収集に必要な情報が書かれているか 自分の得意分野が活かせる案件か 「コミカルで親しみを感じてもらいやすいかわいらしいキャラクター」に絞ってます

絵柄やアイデアなど、自分の持ち味が最大限に生かせるコンペにしか参加しないようにしています。
自分が案件を選んで参加できることがメリットなのが参加型コンペの強みなので、しっかりと開催内容やキャラクター設定を読み込んで募集依頼を選定しています。

数打ちゃ当たる先方でいろんなコンペに挑戦するのはもちろん勉強になりますが、
私としては1つの案件に対して、シッカリと競合他社やターゲットユーザーの好みなどの情報を調査したうえでキャラクターデザインをしたいと考えているため、
「しっかりと情報収集できるような概要のコンペ」で「コミカルで親しみを感じてもらいやすいかわいらしいキャラクター」を求めているコンペに集中参加しています。

もちろん自分が納得のする報酬や一緒に安心してお仕事ができる企業さんなのかも含めて検討します!

それに、たくさんのクリエイターさんが参加されるキャラクターコンペ。
自分が作ったキャラクターがすべて採用するわけではないので、「また落ちてしまった…」と落ち込まないように自分のメンタルケアのためにも数を絞っています(笑)

②サービスとキャラクターの個性をマッチさせたアイデアをひねり出す

インパクトががあり覚えてもらいやすい名前・モチーフを考える

いきなりイラストを起こすのではなく、まずはアイデアを出すところから始めます。
「うさぎ」や「主婦」など、先方からキャラクターモチーフの指定がない場合は、1番最初にモチーフを最低2案ひねりだします。

個別依頼時もコンペでも、クライアントさんに異なるモチーフのキャラクターの中から「選択」していただけるように2案考えるようにしています。
もし、2つ思いつかない場合は1モチーフをそれぞれ印象の違うタッチで描いてご提案します。

具体的な方法は、ネットで依頼者さんのホームページや競合他社のサービスを調査したり、似たモチーフのマスコットキャラクターをみてアイデアを膨らませたり、
サービス名やそれにまつわる言葉を書き出して、一人でブレストやブレインライティングなどをして「これだ!」と思うものが出るまでウンウンうなって考えます。
思いついた場合はざっくりラフを描いてイメージをわかせたり、キャラクターのネーミングも込みでここで考えます。

これをすることで、ただかわいいだけではないオンリーワンで説得力のあるものが提案できます。

最近はiPadとApplePencilを購入したので、メモ感覚で書き込みながらアイデアをまとめてラフも一緒に描いています。

③「サービスを明確に」キャラクター造形やワンポイントを考える。

ターゲットに合った絵柄でキャラクターをデザインしていきます。
この時モチーフが指定してあるキャラクターは「どんなサービスのキャラクターなのか」をできるだけ明確にするように工夫しています。

ここからは実際のキャラクターデザインを例に挙げてご紹介しようと思います。

お題:中古買取サービス「侍」のキャラクター 名前は決まっている(「助」のついたキャラ)

上画像の、中古買取サービスの「侍」という依頼内容のコンペ用に制作したキャラクターデザインです。
「大型家電などの買い取り」やサービス名やキャラクターのコンセプトに「助ける」というワードが入っていたので、安心感や頼りがいもあり、且つ親しみやすいタッチで制作しました。

  • マゲを「¥」にすることで買取をイメージ(色は「成功・豊かさ・勝利」をイメージする黄・金に)
  • リサイクルなどを想起させるように着物は緑をチョイス

キャラクターをロゴマークにも使用予定ということで、そちらのイメージも簡単に作ってみました。
本当はキャラクターのロゴにあわせた正面イラストがよかったり、家電イラストも元々はストックイラストで描いておいたものなので描きなおしたほうが良いのですが、あくまでも依頼にはない「提案の提案」なので短時間でパパっと作ります。

あくまで本提案は「キャラクターデザイン」なのでそちらに120%の力を注ぎますが、
せっかく「デザインもできますよ!」とアピールできるチャンスなので、時間はかけれないもののドンドン提案に盛り込みます!

④いよいよ提案!テキストだけではなく「コンセプトシート」も提出します。

コンセプトシート

こうして出来上がったキャラクターをクライアントさんに提案するわけですが、
「なぜこのようなキャラクターを提案したか」を解説付きで1枚画像やPDF形式でまとめるようにしています。
他のクリエイターから同じテーマでたくさんの提案があるなか、いかに自分が制作したキャラクターの「推しポイント」を伝えられるかが大切になります。

クライアントさんも文章を読み解くのは大変なので、できるだけ読みやすいように図式化して努めています。
(もちろんメールで備考としてしっかりテキストでも入力しています。)

ちなみにこのキャラはかなりお気に入りのデザインだったのですが、「よし!応募するぞ!」と思った瞬間にコンペ画面に「侍じゃなくて、筋肉もりもりでガッチガチの鎧を着た武士っぽいイメージでした」と依頼者から追記が…。
クライアントさんが求めているキャラクターとは違ったため、泣く泣く参加をとりやめお蔵入りに…。トホホ。

絵柄だけではなく提案力を持ち味に。
コンペの採用率がアップクライアントさんにも喜んでいただけるキャラクターを生むことができました

ざっくりまとめ
①自分の得意なタッチで活かせる案件を探す
②デザイン前に自分だけのアイデアを絞り出す(ここが大変)
③アイデアをもとにキャラクターを設計する
④伝わりやすく読みやすいコンセプトシートを作る

初めのほうはやみくもに参加していたコンペでしたが、
これらを取り入れることでコンペでの採用率がグンと上がりました!

誰よりも負けないアイデアを出すぞ!と、絶対的な自信を持って「一球入魂」でコンペに挑んでいます。
コンペに採用されるたびに喜び、コンペに落ちるたびに落ち込みますが、落選したときも「もっとこういう提案をすればよかった」「こういう意図を読み取れてなかった」など次に生かせる反省が多く見つかり自分でも勉強になっています。
(中では落選後に「いやいや!私が提案したヤツのほうが絶対いいじゃん!」と布団でじたばたすることもありますが…(笑))

これからもコンペでも個別のご依頼でも、これからも絵柄だけではなく、左脳を全力で使ってクライアントさんに喜んでいただけるような提案をしていけるよう精進していきます。

この記事を書いているフリーランスのイラストレーター・作家のはしもとあやねです。
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